介護の仕事で中心となる「介護福祉士」という国家資格について、「学校を卒業すれば、たとえ試験に落ちても働き続けられる」 という特別なルールを、この先も続けるかどうか、国で議論されています。
- なぜこのルールがあるの?
もともと学校を卒業すれば資格が取れましたが、2017年からは試験に合格することが必要になりました。
しかし、いきなり切り替えると困る人が出るため、「経過措置」 という一時的なルールとして作られました。
特に、外国人留学生は日本語の試験のハードルが高く、このルールがないと人手が足りなくなってしまうため、何度か延長されてきました。
- 賛成と反対、それぞれの意見
続けるべき派の意見
介護現場は人手がとても足りていない。
このルールがなくなると、特に外国人スタッフが減り、介護が成り立たなくなる恐れがある。
- やめるべき派の意見
国家資格なのに試験を受けなくても名乗れるのは資格の価値や信頼が下がる。
知識や技術が不十分な人が増え、介護の質が低下する心配がある。
- 今の状況は?
介護士を目指す人の学校では、今や入学する人の半数以上が外国人留学生です。
国の調査では、介護の人手は今後ますます必要になるのに、実際の人数は初めて減ってしまいました。
- これからどうなる?
国は、このルールを続けるかやめるか、年内中に結論を出す予定です。また、試験そのものも、すべての科目を一気に合格する必要がなくなり、一部の科目だけ再受験できるなど、合格しやすい形に変わっていきます。
簡単に言うと、「人手不足を解消したい」 という現実と、「質の高い介護を提供したい」 という理念の間で、国が難しい判断を迫られている問題なのです。